六日目 韓国 お金に困ってさようなら

思った以上に快適に、よく眠れた。スペースは狭いが部屋自体が広いためか、周りの人にあまり気を遣う必要がなかったのが良かったのだと思う。幸いなことに誰にも叩き起こされなかったし…。でも次の日、目が覚めたら周りに結構人がいたので、利用されてはいるようだ。ただ、この広大なベッドスペースに人がびっしり並ぶところを想像してみると、それはそれで阿鼻叫喚だが。時刻を見ると、6:30。少しずつ早起きになっていた。まだ眠たかったが、今日は中国まで行くつもりなので、早めに行動することにする。それから、旅で早起きの習慣が付いてくれたら嬉しい。日本にいるときは、2時だとか4時だとか、よくわからん時間に起きることが多かったからな…。シロアムサウナは、もしまたソウルに来ることがあったら利用したいな、と思った。

ソウル駅からはまた地下鉄である。30分くらい乗って仁川駅へついた。 駅を降りるとめちゃくちゃ寒い!ソウルとはまるで違う、身体に染みる寒さだ。海が近くだからだろうか。しかも、この仁川駅は、今までの釜山、ソウルと比べるととても小さな駅で、本当にここでよかったのかと不安になってしまう。とりあえず、両替だ。さすがに、お金がつきていた。後はもうw800くらいしかない。ひとまず観光案内所が近くにあったので聞いてみた。両替所の場所は、ここから歩いて20分くらいの場所にあるという。この寒い中、重いバックパックを背負ってそんなに歩かなければならないのはしんどい。仕方ないのでATMの場所を聞いてみた。それだったら駅の中にあるけど、しかし、クレジットカードは土曜日だから使えないかもしれないという。それでも試してみるだけ試そうと思う。日本語が出来る人もいたので、中国へのフェリーターミナルへの行き方を聞いた。帰り際にリンゴをもらう。駅へいってみると、やっぱりダメだった。というか、海外で初めてのクレジットカードでのキャッシングである。カードの暗唱番号なども合っているのかどうか急に不安になる。プラスの文字もある。でも普通カードって土日関係なく使えるものじゃないの?自分の財布の中にあるのは、残すはT/Cだけである。日本円の現金は持っていない。T/Cは、土曜日は使えないだろう。ということは、クレジットカードが使えないと、私はw800だけで中国まで行かなければならない。いや、バスにも乗れないであろうから、日曜日まで飲まず食わずで仁川で野宿することになるのではないか? 猛烈な不安に襲われる。とりあえず、もしかしたら教えてもらった両替所でT/Cが使えるかもしれない。行ってみるしかない。パックが肩に食い込み、寒さが手を凍えさせる。途中、いくつか銀行のATMがあったので寄ってみるが、何度試してもだめ。もしかしたら、暗証番号の間違えた回数で止められたりしてないかとの新しい不安も出てくる。頼みの両替所に着いたが、やはりトラベラーズチェックはだめだと言われた。かわいい犬が2匹でまとわりついてくる中、ノープロブレム…、と言って、泣きそうになりながら外に出る。全ての希望が絶たれた気がする。吐き気がしそうになる。私はこういうとき本当に弱い。しかし、異国でお金がないと言うことは何と苦しいことなのだろうか。ふと街のショーウィンドウを見ると、自分のあまりの苦渋の表情に驚いた。仕方ないので、POLICEに泣きついてみることにしよう…。駅の鯖にはいるだろう。ここから一番近い駅、東仁川駅を目指すことにした。東仁川の駅の横にファミリーマートがあった。もしかしたらここにもATMがあるんじゃないかと思い、最後の賭としてだめもとで入ってみる。あった!なんだか形が今までと違う。カードを手で引いて読み込ませる最新型だ。恐る恐る暗証番号を押してキャッシングすると…。できた!!!w10000機械から出てきた!!!涙が出そうになるほど嬉しかった。コンビニにこんなに感謝したのは初めてだった。本当によかった。(しかしその後、ターミナルでまたお金がなくなり、付近のコンビニを探してキャッシングすることになるが…それは省略。)

ターミナルに着いたは良いが、行き先は決まっていなかった。本当は天津に行きたかったが、今日は出ていないようだ。PCで調べた結果、大連へ行くことに決めた。その後、北京に行き、上海に行こう。結局、「5万4千円でアジア横断」のルートとは、早速離れてしまい、アジアハイウェイは通ることになるかはわからなくなってきた。ここからはもう自分で決めて行くしかない。船で待っていると、日本で生まれたというおばあちゃんに、日本語で話しかけられた。韓国人は怖い、日本人は良かったわ〜、という。でも、こちらが何か話してもあまり通じていない様子。おばあちゃんが話すことだけを聞いていた。 船の中は、上下の二段ベッド。それの8人部屋区切り。でも、探索してみると二等の雑魚寝部屋もあった。料金表示には乗っていなかったのに…。私も二等でよかったんだけどな。隣の人と、少し会話する。もちろん通じないのですぐに途切れる。 イミグレに提出する書類を船の中でもらうのだが、いろいろ種類があってわからずに拙い英語で聞いていたら、お客さんで日本語の通訳をしてくれた人がいた。その人は、昔日本に四年間住んでいたそうだ。私がもたもたとイミグレを記入していると、代わりに書いてくれてしまった…。それから、ホールで日記を付けていると、ビール一杯飲みますか?とおごってくれそうだった。気分的に飲めそうではなかったので断ったら、スルメをくれた。本当に、韓国ではいろんな人に助けられたな…。中国では、こんな風には行かないのではないかという気がする。行ってみなければわからないけど。正直、初めての国、中国はとても怖い。



戻る      旅行記目次      次へ

inserted by FC2 system